2010:フィンケ好みのプレイヤーとして柏木、マシュー及びサヌという、若手でコストパフォーマンスの良い選手を集めて、また、足が速くないために最終ラインを上げることを躊躇する日本代表選手を退団させて結果が求められた年であり、手を使うファウルに厳しいJリーグの新方針も味方になるはずだったが、阿部の海外移籍や直輝、梅崎、マシューの故障もあり、プレースキックプレイヤーの不在が響いて勝率という結果を出せず。パススピードなどチームスタイルの質は向上したものの、第3の動きの改善が終盤近くになってからとなり、得点力は向上せず。得点の減少、すなわちスタジアムの興奮の減少が、バブル期に増えた観客の離散を招き、経営状況が厳しくなったことが、ビッグクラブ志向の経営方針を復活させ、ビッグクラブ志向の2代前の社長がサッカー協会の会長を退いて暇になったこともあり、2年の契約を更新することなくフィンケはレッズを去る。