2004シーズン  ヤマザキナビスコカップ 予選リーグ 第4節 清水エスパルス(TV)


 ホームなのにテレビ観戦。しかし、テレビのお陰、特に2週続けてテレビ観戦だっただけに、この2試合の大きな違いに気が付いた。それは笑顔が無かったこと。これまで、テレビ観戦のたびにいらいらさせられたことの一つに、ボールを奪われた後に仲間から声を掛けられて照れたような笑顔を返すのが気になっていた。今日はテレビ中継を見る限り、それは無かった。ことは照れ笑いに留まらない。味方へのパスをミスした際にすまないと合図する顔、こういうボールじゃないんだよと仲間へ抗議する顔、あらゆるプレー直後の反応から笑みが消えている。さすがに得点シーンでは素顔が見れたが、ほかは一切無し。戦う姿勢が画面ではっきりと確認できる。例外は岡野。実に楽しそうに相手のボールを追い掛け回す。逆に言えば、笑顔を見せないというのは、別にチーム内での約束事でもなんでもないということなんだろう。そうであればなおさら素晴らしい。

 印象的なシーンは、自陣右サイドにいた闘莉王が左サイドの達也へロングフィードした場面。開いて受けたかった達也に対して闘莉王のパスは、全速で抜け出せば追い付けるかも、というボール。画面では追い付けなかった達也が真顔で闘莉王へ何事かを叫んでいる。これに対し、闘莉王も「すまない笑顔」を見せることなく片手を軽く挙げて謝る。こういうプロフェッショナルな雰囲気が充満した試合だった。いやぁ良いゲームだ。

 こんなに良いゲームだとエメや啓太もあせるだろうなぁ。

 印象的だったのは、ディフェンスの攻撃参加が闘莉王だけではなくなったこと。室井は相手陣サイドのゴールライン際からクロスを上げようとするし、内舘はボランチのように中盤へ顔を出してくる。
 実に楽しい試合。こういう試合であれば、通常の試合での埼玉スタジアム2002の6万人越えも夢ではないかもしれない。
(2004/6/6記)


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