2003シーズン H 横浜Fマリノス戦


 主力を欠く相手で理性的には負けるはずが無いと思っていたが、昨日の予報で気温30度と聞いたときから憂鬱になった。浦和御園駅に着いてシャトル・バス(車内には、「試験運行」の張り紙と「帰りは運転しません」との車内放送。かねてからのサポーターの要望にクラブが応えた一例)があるのを発見して少し気分が晴れた。

 レッズの選手もそこそこ頑張っているようだったが、1点取られた。それでも頑張っていたが、2点取られた。疲れが出て3点目を取られた。

 良い形は作っているのだが、シュートは打つのだが、入らない。最も沸いたのは、拍手が多かった久しぶりの永井登場のときより、ニキのFK。練習を観に行く熱心な方のサイトでは、ニキにFKを蹴らせてみたいという声があったが、その声はサポーターに共通したものだったようで、ニキがボールにそばに立ったときからスタジアム全体にざわめきが伝わる。そして、ニキが下がっていくと、歓迎の意を示す小さな拍手がさざなみのようにスタジアムを覆う。シュートは壁を巻いて枠内に飛んでいくが、GKの右手がかすかに触って枠外へ。残念。しかし、拍手が起こる。今後、強力な武器となるだろう。

 暑い日だった。ビールは売り切れだったようで、「××は売り切れだってぇ」と言いながら、紙コップに入ったコーラのペットボトルを持って自席に戻る人を見掛けた。マリノスは後半20分まで前線がボールをキープするレッズにプレッシャーをかけ続ける。怖いのは快速2トップへのロングフィードだけだから、前線ではプレッシャーを掛け、仮に2トップにボールが渡ったら近くにいる者は3人で囲むこと、という守備だった。そのマリノスの足が止まった頃に永井が投入され、空いたスペースをボールが回り始める。これで何とか勝負になるかと思ったが、ゴールを決められず。残り5分から、マリノスが再度プレッシャーを掛け始めてゲームセット。

 相手に運動量を上回られる、サポーターのプライドをずたずたにするような試合で、当然のように試合後はブーイング。東側でブーイングを浴びた後、ニキは勘違いしてメインスタンドの方へ戻ろうとする。ゴール裏では、都築がペットボトルを足で蹴飛ばす。なにか、昔のレッズに戻ったような感じ。

 浦和御園駅まで歩いていく途中、本当に今日は暑いということを実感する。選手が少し可哀想になった。しかし、運動量の差はあった。その理由として考えられるのは、マリノスの準主力選手の生き残ろうとするひたむきさ。層の薄いレッズ゛では望むべくも無い。それにまあ、冷静に考えれば、プレッシャーを掛けられても、交わして前へ進む動きなどあったし、昔のレッズとは確実に違う。ただ、長谷部の運動量は、やはり内舘に比べると見劣りする。次節では、内舘のボランチを見たい。

(2003/9/13記)


 ひたむきさ、ということは暢久に必要。昔は静岡に行ったときに高いパフォーマンスを示していたが、(静岡在住だった奥さんと)結婚してからはそれもなくなった。2002年シーズンでは、出場停止中の8月4日の試合で平川が右サイドに入って高いパフォーマンスを示してから本気を出すことが多くなり、日本代表にも選ばれるようになった(11/20ベンチ入り)。しかし、長谷部の成長からか、暢久が出場停止でも、右啓太、左平川になるようになり、チームで高いパフォーマンスを見ることはなくなって、レッズモードと代表モードとの差が明確になってきた。ということは、三上や小林宏之の成長か補強で左サイドを強くすれば、暢久の代表モード問題は解消されることが見込まれる。
(2003/9/14記)


 考えてみれば、ボランチ内舘の穴が、特に暑くて消耗が激しい試合では想像以上に大きかったということだったんだろう。次節は是非とも内舘はボランチに戻してほしい。ストッパーは暢久にさせて右サイド平川のパフォーマンスで刺激するという手はどうだろうか。オフト的には左サイドが問題ということなんだろうけど、三上じゃ駄目という理由はないように思える。代表疲れの啓太は最初休んでもらい、三上が疲れてきたら内舘を左サイドに回すとか。ちょっと怖いけど。
(2003/9/15記)


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