ボーダフォンカップ2005 マンチェスター・ユナイテッド


 試合前は「日本代表3人を欠く試合。新外国人を使えれば貴重な実戦練習になるのだが。」と思っていた。大勢の人がそう思っていたようで試合前の選手紹介で二人の新外国人が紹介されると大歓声。

 去年のボーダフォンカップと同様に、親善試合ということで戦闘的なモードはなし(昨年のボーダフォンカップではアジアカップの方に行かれた人達もいたとか。今年は東アジア選手権の方へ行かれたのかもとれない。)。特に蒸し暑いせいか、試合自体、前半はマッタリ感が漂う。しかし、ギドに言わせると「前半に関しては、いいプレーができて、相手にシュートチャンスもなかなか与えなかった。我々のチーム自身も攻撃的にいって、何回かいいチャンスを作る事が出来たという事で、前半に関しては満足している。」とのこと。

 試合の雰囲気が変わったのは後半に相手左サイドにクリスチャーノ・ロナウドが投入されてから。これで、相手に合わせて力を発揮する暢久が本気モードになる。暢久の本気モードを久しぶりに観た気がする。暢久の本気モードに合わせてレッズの攻撃姿勢が出てくる。そして、日本人ジャッジにイラツクにつれて相手も戦闘モードになってきて、試合としては見ごたえあるものになってくる。

 感想はギドの次の感想と同じ。

後半に関しては、どんどん攻撃的に行こうという事でプレーしたが、ディフェンスのミスや素晴らしい個人技で失点してしまった。その後、試合の流れがどちらにも行かないという形になったが、マンチェスター・ユナイテッドのような世界のトップクラスのチームと我々のチームとの差を見せ付けられた結果になった。というのは、マンチェスター・ユナイテッドは少ないチャンスを確実に得点に結びつけた。我々の方は、こうしたマンチェスター・ユナイテッドのような強豪チーム相手には、そう多くのチャンスというものは作り出せないという状況の中で得点する事ができなかった。

 昨年のボーダフォンカップでは、レッズの第1試合ボカ戦を観たアレックス・ファーガソン監督が、これなら2軍で十分、として、主力を出場させない、と決定したと伝えられていた。それに比べれば、それこそ、ロナウドやジャッジへの不満で本気モードになっていたルーニーと試合できたのは幸せだったと言えるだろう。しかし、ギドが次のように語っていることには違和感があり。

いずれにしても、今日は本当に素晴らしい経験を積むことができた。ルーニー選手や、C・ロナウド選手とプレーした事は、本当に大きな経験になったと思う。
 経験は経験だろうが、今後に活かせる経験だったのだろうか。

 初めて観る新外国人二人。ポンテは期待できそうな感じがありあり。しかし、マリッチは不明。チームプレーに忠実で、献身的な守備をすることは分かったが、ヘディングやポストプレーがJで通用するかは、相手のレベルがJとは違いすぎて判断できず。ただ、ポンテとの呼吸は合っていた。

 細貝は動きはいい。さすがに、先発で起用されるだけのことはある。ただ、まだ、体の線が細い感じがする。横山は何度も飛び出そうとする動きを見せるが、ボールホルダーに余裕がないためか呼吸が合わず残念。ただ、一緒のピッチには立たなかったがポンテとの相性は良さそうだ。


(2005/7/31記)


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