2004シーズン  2ndステージ 第10節 鹿島アントラーズ(TV)


 試合前は、「ネネが出場停止だが基本は変わらないはず。むしろ、中盤をどうするか。小笠原をどうするかだ。」と思っていた。
 結果は、基本を変えた。暢久を右サイドとしエメのワントップで永井と達也2シャドー。「湯浅健二の「J」ワンポイント」によれば、試合後の記者会見での湯浅さんの「この試合での前線には、どんなプレーイメージを与えたのか・・スリートップというイメージなのか・・それともエメと田中のツートップで、永井の二列目なのか・・それとも・・」という質問に対するギドの答えは「イメージとしては、エメルソンのワントップ・・永井と田中には、攻め以外にも、アントラーズの中盤の底からゲームを組み立て仕掛けのコアになることの多いボランチコンビ、中田浩二とフェルナンドをしっかりとマークするようにという指示を与えた・・二人とも、素晴らしい仕事をこなしてくれたよ・・」というものだったよう。どおりで、翌日の各紙が、2シャドーの狙いについて一致していたわけだ。マークすべきは小笠原ではなく、中田浩二とフェルナンドというのがギドの答え。

 ギドの狙いが功を奏したのかどうかは分からない。布陣の変更に対する評価は、サポのサイトで別れている。変えなかった方が良かったのではないかとする論者は、アルパイとの連携も上げている。たしかにアルパイには選択肢をたくさん与えたほうが良さそうだ。

 アルパイは体調不良だったとのこと。イエローを貰ったり、2失点ともに絡んだり、相手FWの髪の毛を後ろへ引っ張って倒したり。とは言っても、イエローは誰が見てもというものではなかったし、1失点目は山岸に任せたとも思えるし、2失点目は中盤まで追い出して、戻ってきたところで啓太との意思疎通を欠いてフリーにしちゃったというものだろうし、相手FWからはその前に蹴られていたという話もあるし、まあ悲観するようなものではない。

 軽やかなパス交換も見ることができ、チームの成熟を感じさせる良い試合だったと思う。

 1失点目のようにセットプレーのボールにドンピシャのヘディングシュートというものを見たい。アルパイ……。

(2004/10/25記)


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