2004シーズン  2ndステージ 第5節 アルビレックス新潟


 PA内でディフェンスを交わしてGKと1対1になる着地で左足を痛めた山瀬。いったん立ち上がろうとするが、崩れ落ち、痛さのためか、覚悟した長期離脱の悔しさのためか、うつ伏せになったままグラウンドを叩いていた。駆け付けたドクターは直ちに×印。担架で運ばれる際に、自分の顔を両手で覆っていたが、あれは、自分の悔し涙を隠すためだったのだろうか。
 翌日のレッズプレスは「左ひざ前十字じん帯断裂」で全治は5ヶ月〜6ヶ月の見込みと伝える。当然、今シーズンの出場は絶望。前回の怪我は右。どんなにかショックだろうと思う。ギドは、「私自身も左右両足を立て続けに骨折した経験があるが、その後は10年から15年、大きなケガがなかった」ことを山瀬に伝え、「これを乗り越えればケガもなく、何年もプレーができる」と話したとのこと。ギド、有り難う。
 山瀬の本復、心身共の本復を祈るや切。

 山瀬が交替した後は暢久がトップ下。可もなく不可もなく務めていたと思う。この試合では、山瀬の怪我を審判に注意喚起するなどキャプテンらしい振る舞いが見られた。ファウルの基準がつかみ難い審判だったからだろうが、今後ともキャプテンらしく振舞ってほしい。その類まれな身体能力が、次節からトップ下で起用されることで存分に発揮されることを期待する。当人ももともとトップ下が希望のはず。スーパー・ノブヒサへの劇的転換を希望。

 アルパイは最初のタックルでイエローを貰って戸惑っていた様子。日本の審判のレベルに早く慣れてほしい。それにしても基準を読み取り難い笛だった。

 伸二のエール・ディビジよりもスピードのある良いゲームだったと思う。新潟は、大分と同様によく組織されたチームだった。今後、更に成長して他チームを苦しめてほしい。新潟と大分が上位他チームを食うことで、山瀬不在でのレッズ優勝の道が開ける。

 三都主の体調が良くなってきた感じ。チームと連動し始めた。平川も体調が良さそう。

(2004/9/19記)


 再放送を観ていたら、担架の上で両手で顔を覆っていたのではなかった。組んだ両手を額に当てていたのだった。痛みをこらえるかのように、あるいは、軽症であってくれ、と祈るかのように。

 再放送では、試合後のプレス・コンファレンスで新潟の反町監督が、レッズの最終ラインと中盤とでコンセプトにずれがあることを衝くことができなかったと語っていた。そうなのか。私に理解できるレベルの話ではない。

(2004/9/20記)


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