2004シーズン  ヤマザキ・ナビスコカップ 予選リーグ 第5節 ジェフ・ユナイテッド市原(TV)


 印象的なシーン。ジェフの選手がレッズ右サイドを駆け上がり、そこへ駆け寄ったアルパイが難なくスライディングでクリアする。画面はジェフのオシム監督をアップにする。ああいうドリブルじゃクリアされるよなぁ、なのか、あのクラスのディフェンダーだったら、あの程度のプレイは当然だよなぁ、なのか、諦めにも似た表情を漂わせている。この試合で実は一番印象に残ったのが、あのオシムの表情。
 ワールドカップ3位のトルコ代表のディフェンダーだからテクニックに関しては心配していなかった。フィードも噂どおり素晴らしい。驚いたのは運動量。闘莉王並みにどんどん上がる。山田をオーバーラップしてクロスまで上げる。あれだけDFが上がれば代わりにディフェンスラインに入るDH陣は体を休めることができるだろう。もっとも、試合開始時33度はきついようで、運動量豊富な啓太ですらも、足がつったようなそぶりを示していた。

 勝たねば、予選突破が困難になる試合ゆえか、試合開始時に、2003ナビスコ決勝で示したウラワ・トリコロールで客席を覆い尽くすパフォーマンスをしていた。

 ロスタイムにボレーで決勝ゴールを決めた岡野がベンチへ駆け寄る表情が美しかった。信じられないという感じに見開かれた眼、素晴らしい。

(2004/7/17記)


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