2004シーズン  1stステージ 第11節 東京ヴェルディ1969


 良い試合。シュートも飛び交う、見ていて面白い試合。ヴェルディ21本、レッズ17本。17本のうち、山瀬が7,8本は放ったような気がするが入ったのは、ラストの1本。当人も途中まずいと思っていたようで、公式サイトのコメントは「やっと1点取ることができて良かった。あまりにシュートをはずしすぎて今日も取れないんじゃないかと思った。今日得点が取れてほっとしています」。とは言うものの、一頃より、相当調子が戻ってきたと思う。アテネには間に合いそうだ。アテネで本調子に戻ると海外移籍の話になるのが怖いが、セカンド制覇のためには山瀬の復活が必要なことも事実。

 興味深かったシーンは、3点目を取った直後のシーン。闘莉王が自分を指差しながら、何かをギド(通訳)に訴えている。ギドは、よく分からない風情で何度も通訳に趣旨を確認する。一体、何だったんだろう。ひょっとすると室井のアップを見て、(試合中にお腹を痛めた自分を気遣っての交代と思って)自分を替えないでくれ、という訴えだったのかもしれない。しかし、もともとギドは4バックにするつもりだったはず。というのも、最終ラインに4人のDHが吸収されて7バック状態になることがあったため。その前のスペースを衝かれたら、危険だったと思う。4バックにしてMF人、特に酒井、啓太にプレッシャーを掛けさせて、やっとピンチを脱した。右に内舘、左に坪井の4バックは機能していたと思う。ただし、左サイドはよく分からない。

 前半の2得点は、カウンターからだが、それなりに攻撃は機能していたと思う。ただし、後半の一定時間は、完全に相手の時間になった。相手の前後の動きにつれられて7バック状態になってしまう。ゾーンからのブレイクはいいとして、ブレイクしてからゾーンに戻す意思統一が未だできていない。ただ、最終ラインの上げ下げは的確にやっていたような気がする。

 いただけなかったのは、達也の負傷時。このとき、長谷部は永井との交代を待っていた。ピッチ外に出された達也と相談した結果、×を示すのが普通だが、何度も「どっちなんだ」と尋ねるギドに対して何も示さず走ってくるだけ。通訳が確認していたようだったが、ピッチに戻った達也は走れる状態ではなく、長谷部は達也との交代として登場。一体、どうしたというのだろう。

(2004/5/22記)


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