2004シーズン ヤマザキナビスコカップ 予選リーグ 第1節大分トリニータ


 カップ戦でも駒場は1万8千人入った。

 冒頭のコールは、代表に招集された坪井に替わってDFとなる平川に対するもの。ある意味、DFラインに対する懸念の表明。その懸念が当たって開始15分までに2失点。体の動きが悪く、出足も悪い。暢久もなぜかシンドそう。帰りたい気分にさせるほど悪い状態。ただ、25分を過ぎた辺りから、相手の出足が止まったこともあり、目を覚ました感じにはなる。その後はゲームを支配し、ラストタッチの問題で点は入らなかったが、ブーイングにはならない試合。

 大分はよく組織されたチームになっていた。5番の外国人選手の存在が大きい。時間稼ぎに走らず、点を獲りに来ていた。けれんみの無いサッカー。

 長谷部の動き方が気に入らない。大分が積極的にラインを押し上げることもあるが、相手の最終ラインに長谷部を含んだ4人が張り付いて、裏を取ろうとするポジショニングをする。エメの動きと重なりがち。少なくともエメのときには山瀬の方が良いように思う。

 エメの様子が心配。1ヶ月ほど休ませて、カップ戦とセカンドステージに力を蓄えさせてほしい。直後のリスタートで失点した大分が抗議をして試合放棄のような動きまでした。

 攻撃で意思疎通を欠く動きが未だ多い。前半FKでは、最前線のラインに張り付いた長谷部が永井を呼び付けて何事かを語る。そのときに、山田がFKを右サイドの永井の位置に出して、そのままゴールラインを割ってしまった。

 後半開始の円陣では、永井?が何事かを力説していた。

 後半、同点になってからだったか、啓太がライン際に行き、監督の指示を仰ごうとする。通訳を待つ間にゲーム再開で啓太は後方に下がり、達也に監督の指示を聞くように言うが、達也は分かっていなかった様子。

 最も印象的なプレーは、都築のゴールキックを梅田が胸で落とし、山瀬がダイレクトで達也に出したシーン。ゴールキックの時点で裏を取ろうとしていた達也がオフサイドになってしまったが、これができるようになれば楽しいサッカーになる。

 岡野は相変わらず早い。大分があれだけラインを上げてくるのが分かっていれば、先発でも良かったと思う。

 セットプレーはいろいろなことをしてくれる。観ていて楽しい。


(2004/3/27記)


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