2004シーズン プレシーズンマッチ甲府(TV)


 キャンプからの疲れが出ていたようなゲーム。最も印象的なシーンは、後半開始の円陣を組んだシーン。数人の選手が寒い体を温めるように足を動かしていた。甲府の円陣には無い動き。オーストラリアの気候に慣れた体には寒い夜のゲームはきつかっただろうと思う。可哀想だった。前半終了時にはサポーターからブーイング。
 噂の3−3−3−1は面白い。はらはらさせるという意味でも面白い。後半は、左の平川が下がって、4−2−3−1のようになり、バランスが良くなった。どちらもキーになるのは、左右のOHの守備意識。相手ボールの時に逆サイドのOHがスペースを埋める意識を持たないと、J1では持たない。そのカバーでOHが疲れたときに、DHが前線へ進出する運動量をどの程度発揮できるかが攻撃時のポイントだろう。
 中継で、福田さんが、永井がボールを失ったときにボールを追わずに天を仰ぐポーズをとることを叱っていたが、同感。闘莉王が「あんなFW替えてくれ」と言いそうな気がする。
 結局、個人技で2点は獲ったものの、ゲームとしては負けていたと思う。これが、日本の気候に馴染んでいないせい、疲れがピークに来ているせい、であることを望む。控えの選手を試せなかったことも監督としては悔しいだろう。

 五輪代表が戻ってきたときの布陣も気になる。GK都築、LB闘莉王、ST室井、坪井、DH山田、長谷部、平川、OH達也、山瀬、三都主、FWエメルソンが良いと思うのだが、問題は、エメルソンと山瀬の連携の良さをギドが理解する時間があったか、だ。それから、平川の右サイドの良さを理解する時間があったのかも気になる。布陣を考えていくと、五輪代表が抜けたチームよりA代表が抜けたチームの方が強いのではないか、という気がしてきた。GK山岸、LB闘莉王、ST室井、平川、DH長谷部、酒井、三上OH岡野、山瀬、達也、FWエメルソン。三都主がいなければ、3−3−3−1にする意味は無いだろうし、平川の右サイドを見たいという想いからすると、GK山岸、RSB平川、CB闘莉王、室井、LSB三上、DH長谷部、酒井、OHエメ、山瀬、達也、FW梅田。これは強そう。
(2004/3/6記)


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