2003シーズン FC東京(NT1)


 おかしい。3枚目のイエローカードが出た時点で勝利を確信したのに。引き分け止まりだった。

 今日の主審(吉田さん)は後ろからのファールを的確に取ってくれる審判だった。これで、イエローを出してくれる人なら、ドリブル突破すればシュートまでいけると思ってみていたら、ちゃんと出してくれた。3枚出た時点で、1点負けてはいたが、勝利を確信してしまった。案の定、FC東京の選手は間合いを詰めなくなり、前を向いてプレーできるようになった。そして、エメの個人技(パスを出したニキも誉めるべきかもしれないが)の1点が生まれた。それにしても、あの角度でよく決めたものだ。来年には欧州へ行ってもおかしくないな。

 しかし、勝てなかった。台風で練習試合が流れたのが一番大きかったのではないか。山瀬の試合勘、特にエメとの呼吸がいまいちだった。

 ニキは良い。ダイレクトでのパスが正確。ヘディングも強そう。何より、正確で早いフィードができる。感動もの。
 坪井が自信を持ちすぎている感じ。サイドなら抜かれても良いような感じでマークしている。多分、次節では修正されるだろう。
 達也がおかしい。早い段階での相手選手の速さに慣れていないのか。これも、次節には修正してほしい。

 印象的なシーン。
 試合開始のホイッスル直前に、坪井がニキに話し掛け、二人でひそひそ話していた。おそらくマークの確認だったのだろう。直後に、今度はゼリッチが何事かを坪井に話し掛ける。これは分からない。
 ゼリッチは負傷退場してピッチを去るとき、拍手して送り出すメインスタンドに向かって拍手を返していた。試合後にピッチを去る山瀬(皆と一緒には周らなかった。)は憮然とした表情だった。
 試合後に、インタビューを終えた千島が、バックスタンド中央での挨拶を終えたメンバーに合流しようと走り出すとベンチから声が掛かり(多分、西側を指されたと思う)、慌てて西側に挨拶に行った。何をしたらいいんだろうとしばし躊躇した後、ぴょこんと頭を下げる。西側が千島コールで応えて、初めて頭上で拍手をする。その後、東側にいた皆に追いつこうとして、待ち構えていたバックスタンド中央の前を走って素通りしてしまう。まぁ、初ゴール・初試合後インタビューの直後では無理もないか。

(2003/8/13記)


 一番印象的だったシーンを書き忘れた。ニキがヘディングで競った後にうずくまったシーン。ピッチ外で治療を受けている間、ニキも(すぐ怪我をする)ゼリッチか、と思ってしまった(思ったら、ゼリッチが負傷退場しちゃった)。

(2003/8/16記)


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