マンチェスターへ行く

 私は、レッズというチームのサポーターというよりは、レッズのサポーターのファンだと自分で思う。沈黙を含め、レッズのサポーターを観に、そして声に唱和し、サポーターをサポートするためにスタジアムへ足を運んでいる。
 アウェイのときはTV観戦で、関心事はサポートの声が聞こえるかどうか。

 ボーダフォンカップを知ったときの関心事も、さて、オールドトラフォードでレッズサポーターの声は響くのかの一点だけ。とてもではないが、時間と金を算段し、無理して日本全国を飛び回っているコアなサポーターに公式戦でもない試合(実際、コアなサポーターには同時期開催のアジアカップへ日本代表サポートのために行った人もいたようだ)のための渡英費用を期待してはいけない気がした。
 そして、私の手元には、この1年間、飲み屋の回数を減らして算段した98ノート更新用の25万円があった。しかし、英国に行っても役に立つとは思えないし、常用のDuron自作機の遅さもストレスになってきた。
 悩んでいると、娘が言った。
「ノートはお金があればいつでも買えるけど、オールドトラフォードのレッズを見ることは死ぬまでないよ。」
 これで決まった。

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 ま、建前としては、ナビスコカップを獲ったればこそ出場できた国際大会。国立での決勝を妙な意地を張ったため観戦できなかった悔しさもあって是非とも見たいと思った、というのもある。リーグ戦とはいえ、2試合ずつで強い2チームは対戦しないという変則的な大会とはいえきちんとレギュレーションは定められている。



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