決勝はさいたまスタジアム2002で名古屋グランパスU-18が相手。犬飼日本サッカー協会会長、上田埼玉県知事、相川さいたま市長が主賓として選手を激励。高円宮妃はお見掛けしなかった。
BS朝日が生中継し、観客は1万5千人。その中で9:1で勝利。楽しいサッカー。この連中は3年前にジュニアユースチームとして日本クラブユース選手権(U−15)と高円宮杯全日本ユース(U−15)選手権での2冠を獲っているとのこと。その若者達が順調に育っている。
ここに付いている
この方のコメントによれば特徴は次のとおり。
- 中盤をダイヤモンドにしての4−4−2は、4バック変更を主張する方々の理想をかなえたかのようなシステム。
- しかも、組織力が高く、めまぐるしいポジションチェンジがイレブンを有機的な存在にする。
- 序盤からとばすため試合開始から30分ぐらいは圧倒的なゲーム支配。しかし、体力の限界から次第に足が止まり、岡山作陽に支配される時間が長く続く。ユースの課題はここか。
- 2トップの一角をなす左サイドの原口は別格。原口にボールが渡ると何かが起こる。ディフェンダーが3人ぐらいならたぶん突破してシュートする。シュートできなければキラーパスを出す。心底、この人がうちのユースでよかったと思わせる。
- 1ボランチの浜田は空中戦に絶対の存在感を持つポスト闘莉王。運動量も多くトップ昇格後の細貝とのダブルボランチが今から楽しみ。
- トップ登録している高橋、山田の二名の能力も高く、数年後にはトップのレギュラーとして君臨している可能性が高い。
スタジアムで見たかったが今日は休日出勤で録画観戦。休日出勤する必要がない日がそのうち来るだろうし、そのときに彼らはトップで君臨していることだろう。その日をひたすら待つのだ。〔生中継を見ていたカミさんは興奮気味だった。〕
ちなみに、テレビでは4−3−3と言っていたが、
この方の次の見立てによれば4−1−4−1か。
CBの菅井と山地がしっかりと相手をケアし、
アンカーの浜田とトップの坂野が、真ん中で体を張り、
右は高橋、山田にSB岡本が絡み、
左は原口、田仲をSB永田が追い越していく。
その左右も、機を見て自由にポジションチェンジ。
どこからでも人が飛び出してくるし、
どこからでもボールが飛び出してくる。
マイボールになると、全員が前に走り出す。
だから、パスコースが増えて、ダイレクトパスが何本も通る。
運動量が落ちてくると、とたんにgdgdになるところからも、
そのことがよくわかります。
それと驚くべき視野の広さ。
高橋のサイドチェンジ、山田のスルーパス、
一気に局面を変えてしまう展開力には、
舌を巻かざるを得ません。
そして、正確で強烈なシュート力。
ペナルティエリアの外からも、がんがん打ちます。
隙あらば、どんどんドリブルで切れ込みます。
その積極性が、次のチャンスやスペースを生み出します。
ちなみに、
この記事によれば、来季は浜田と永田がトップへ昇格とのこと。
そして、
このブログ記事によると、この試合後に開かれたコンファレンスで日本サッカーの恩人クラマー氏は次のように語ったとか。
会場には日本サッカーの父のクラマー氏が来ていたが、
その後の講演では
「素晴らしいサッカーを見ることができた」
と興奮冷めやらぬ様子だった。
あれだけ得点が入った試合をドイツでも1回しか見たことがないと言っていた。
「どこからでも打てるときにはシュートを打つのが素晴らしい」
と絶賛していた。
日本のサッカーの未来は今日の試合を観て心配ないと楽観していると述べた。
そして、中にドリブルの抜群にうまい選手がいた。
その選手の名前を私はメモした。
今後の活躍を楽しみにしていると言っていた。
そして、前浦和レッズ社長にして日本サッカー協会会長は次のように発言したとか。
さらに、日本サッカー協会会長の犬飼氏は、
「あのサッカーが上の世代に行ってもできればW杯でもベスト4、ベスト8が狙えるサッカーだ」
と、絶賛していた。
その上で、ユースであれだけできているのに、上の世代に行くと伸び悩んでしまうのはコーチの問題だと述べていた。
また
「浦和レッズのトップチームとそっくり入れ替えたほうがいいかも」
と冗談を言った。