
1996年4月3日 Jリーグ DIVISION1 第5節 浦和レッズvsガンバ大阪(○4−1)
たしか、この試合。
このシーズン、レッズは開幕3連勝。しかし、理由は忘れたが、ギドはベンチにも入っていない。第4節にはベンチ入りするも出場機会無し。当時、初心者に分かり易いという分かり難い理由で、選手は固定背番号を持たず、先発メンバーは1番から11番までを付け、サブは12番から16番を付けていた。第4節のギドの背番号は12番。そして、第5節も12番だった。
オジェック監督にしてみれば、勝ち続けているときにメンバーをいじらない、という大原則に従っただけかもしれない。しかし、プライドの塊であるギドは怒りに燃えていた。0対1で折り返したこの試合、後半出場したギドは、なぜ使わなかったんだという怒りを示すかのように高いパフォーマンスを示す。極め付きが、73分のゴールシーン。
ギドはハーフウェイラインあたりから右サイドを大きく両手を振りながらドリブルで持ち上がっていく、相手選手は茫然としている、ギドはペナルティーエリア近くにいたバインにパス、バインは振り向くと相手ディフェンダーを前にして一呼吸間を取る、次の瞬間右へボールを出す、そこに走りこんできたのはギド、右足で大きく蹴ったボールはゴールイン。
サッカーを見慣れていないせいか、はたまたテレビ観戦だったせいか、とても驚いた記憶がある。そして、ゲルマン魂なるものを何とはなしに感じた。サッカーという競技が魂で行う部分も大きいことを知ったのもこのとき。
振り返ってみると、このときにギドとオジェックに壁が出来たのかもしれない。もし、オジェックがもう1年、監督を務め、その翌年、1998年にケッペルが来ていれば、伸二とケッペルは違うレッズを見せてくれたと思う。
試合の記憶は残らない方だが、あのゴールシーンは、最初の試合で示したワールドクラスのスライディング・タックルによるボール奪取とともにギドのイメージとして鮮明に残っている。
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次に回す方は考慮中です。
日本女子はスウェーデンに勝ったけど、交替出場して交替させられた安藤の勝利後の表情は複雑。
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〔2004/8/26追記〕
「Soccer Bank-本舗-」さんにバトンタッチしました。
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