フィンケ監督の構想外となっていた高原の移籍先が見付かり、韓国の水原三星ブルーウィングスに完全移籍。フィンケは
7月11日の記者会見でオーストリア合宿及び韓国遠征に帯同させなかったことについて問われて次のように述べていた。、
(日本のスポーツ新聞の報道では、高原選手をFCソウルに出すという記事がありましたが、それは先ほどおっしゃっていた新しいチーム作りの一環としてなのでしょうか?)
「その質問に関しては、はっきりとお答えすることができます。高原はとても優れた選手です。しかし、一つのチームを作り上げるときには、それぞれのポジションでお互い助け合える関係を作ることができる選手を獲得しなくてはなりませんし、そのような関係を選手と選手との間で作り上げなくてはなりません。私たちの前線にはエジミウソンと高原がいたわけですが、この2人は、お互いの実力をさらに引き出すような関係を作り上げることができませんでした。2年間それを試みてきたわけですが、それができなくて、高原は実力を発揮することがなかなかできていませんでした。
そして、私は昨年、できる限り高原とエジミウソンを同時にピッチに送り出して、彼らがお互い助け合うようないい関係を築き上げるように努力をしてきたのですが、残念ながら昨年この2人が同時にピッチに立ったときには、結果が出ませんでした。
そして、私たちは比較的早い段階で、選手本人と選手の代理人と、あることについて話し合いました。それは、2年間結果を残すことができなかったから、お互い無理をして3年目に入る必要はないだろうということでした。お互いが別の道を進んでいくということで合意していたのです。しかも、私たちのチームにはまだエジミウソンがいますし、エジミウソンのプレーには私たちはとても満足しています。
ですので、もう一度繰り返しになりますが、高原はとても優れた選手でした。しかし、うちに所属する選手たちの構成の中で、合わなかったのです。
これは世界的に見渡してみても、よくあることです。一つのチームの中でとても優れた選手がたくさん集まっていた場合、場合によってはお互いに協力し合うような関係が築けなくて、『今後君たちは、別のクラブでプレーした方がお互いのためになる』と言わなくてはいけないことも、このサッカーの世界ではよくあることです。
これが今日の私の会見の最後の言葉になります(笑)。
高原は必ずKリーグで活躍するでしょう。そして、高原の存在はKリーグの活性化にもつながると思います」